言葉は宙を舞い、想いは地に残る。

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元英国留学生の海外放浪記

解説・ロシアの観光ビザを取得する方法

遡ること今年2月、コロナウイルスがここまでの猛威を奮っていなかった頃、私はロシアへと旅立つべく準備をしていました。今となってはあの日常が遠い昔のようです。コロナとは関係ない別の事情で旅行はキャンセルになってしまったのですが、ビザの取得について記録に残しておこうと思います。早くこの事態が収束して、以前のように自由に海を越えられる日がきたときには、この記事が誰かの役に立つ日がくれば幸いです。

日本のパスポートでロシアに行くにはビザが必要ですが、種類や取得方法も色々あってややこしいです。今回わたしはInterlinkという公式のビザセンターを利用してシングルエントリーの観光ビザを取得したのでその流れを解説します。この方法は、電子ビザの対象外かつ近くに大使館がない人向けになると思います。

バウチャーを取得

まずはTravel Russiaでバウチャーという書類を取得します。費用はシングルエントリーで899ルーブル(1600円くらい)です。(2020年1月現在)。支払い通貨をルーブルにすると少しだけ安くなります。

ホテルの欄は、滞在先が決まっている場合はプルダウンのOtherから手入力しても構いませんが、未定の場合は一番上のものを選択しておけば大丈夫です。

入力が終わるとメールが送られてくるので、リンクからクレジットカードで支払いをします。支払い後、平日であれば5時間以内にまたメールがくるので、そのリンク先からバウチャーをダウンロードできます。

ビザ申請書(EVA)を作成

ロシア連邦外務省領事局の専用サイトでビザ申請書を作成します。

途中でバウチャーの情報が必要になります。受け入れ組織は「Travel Company」を選択。Travel Russia で Alliance Travel Company のバウチャーが送られてきた場合は、次のようになります。

Name of Organisation:ALLIANCE TRAVEL COMPANY
Address:191036, SAINT-PETERSBURG, RUSSIA SUVOROVSKIY PROSPECT, BLD.2B, LETTER A, OF.204
Reference Number:00961

Confirmation Numberは「VOUCHER No.」としてバウチャー内に大きく書かれている数字です。最後にビザの申請先として「Russian Visa Centre (Tokyo)」を選択します。

申請書作成後、プリントアウトしてパスポートサイズの証明写真を貼り、署名します。因みに、証明写真は履歴書カメラというアプリで撮影してコンビニでL判写真サイズで印刷すると30円でゲットできます。

ビザセンターに書類を郵送

プリントアウトしたバウチャー、証明写真を貼ったビザ申請書(EVA)、パスポートをビザセンター宛てに郵送します。

〒107-0052 東京都港区赤坂1丁目3-5 ロシアビザセンター INTERLINK JAPAN LLC

郵送方法の指定は特にありませんが、私は郵便局のレターパックで送りました。また、上記の書類以外に、名前、電話番号、メールアドレス、郵送での返送を希望する旨を書いた紙を同封しておきました。  

ビザセンターからの連絡を待つ

翌営業日にはビザセンターから電話がかかってきました。2週間後の受け取りで良いか確認され、請求書をメールで送りますという連絡でした。

代金を振り込む

メールで送られてきた振込先(三井住友銀行の口座)に代金を振り込みます。

ビザ申請料金(2週間後受取) 0円 + 代行料金 4,500円 + 郵送受付料金 4,000円 + 郵送返却料金 2,000円 = 合計 10,500円

最初に送られてきた請求書には200円分のSMS notification feeが勝手に追加されていたのですが、不要ですと伝えるとその項目は削除してもらえました。 

パスポートの返送を待つ

請求書のメールに仕上がり予定日と追跡番号が記載されていて、配達時間帯も希望を伝えることができます。11-20営業日後受取での申請でしたが、最短の11営業日後の予定日通りに仕上がり、翌日にゆうパックで届きました。

まとめ

ビザと聞くとよくわからないし面倒なイメージがありますが、ひとつひとつの手順には難しいことはないので億劫な気持ちさえ乗り越えられば大丈夫です。今回かかった費用は、バウチャー1,600円と証明写真30円とレターパック370円とビザセンターに支払った10,500円の合計12,500円でした。ロシアビザに関しては無料で取得できるビザがあったり、大使館が近くにあればもっと安く取得できたり、代行会社を使う方法もあります。よく調べてご自身にあった方法を使うことをお勧めします。また冒頭で触れたように、旅行はキャンセルになったのでこのビザが実際に使えたかどうかは不明ですが、少なくともこの方法で「取得」は可能なので、参考になればと思います。